「日本国憲法第9条成立の思想的淵源の研究」

あるメールに紹介されていて、興味を持ったので早速購入した。
著者の河上暁弘氏は富山市の出身で、1972年生まれだそうで、若い研究者である。
416ページもある分厚い本で、「はじめに」と「目次」「結語」に目を通した程度であるが、紹介のためにここに掲載する。
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 副題に「『戦争非合法化』論と日本国憲法の平和主義」とある。出版は専修大学出版局。はじめ図書館にリクエストしようかと思ったが、あまりにも分厚いので、短期間では読み切れないと考え、購入した。
 思想的淵源を探るのが課題のようではあるが、第一部 日本国憲法第9条成立の思想的背景のなかで、各国の平和運動などが取り上げられている。日本の社会主義的平和思想についても、次のように評価してある。
 「日本において、社会主義の運動は、1925年の治安維持法の制定などもあって、厳しい弾圧の下にあって、多くの場合非合法の地下活動を強いられ、日本の帝国主義的な侵略戦争に激しく反対しながらも、それが政治の舞台そして世論の中心の位置を占めることはなかった。しかし、弾圧にもかかわらず、反戦平和主義を貫いた社会主義者たちの歴史的意義は決して消えることはない。こうした社会主義者を含む少数ながらも節を曲げずに主張を貫き通した人々の努力あるいは犠牲の上に、今の民主主義が成立したことを、今の機会に振り返っておいてよいのではなかろうか。」(P88)

 これらの人々の中には『母べえ』に出てくる主人公たちのような良心的な人々もいたが、政党としては日本共産党だけしかなかったことも忘れてはならない。
「母べえ」を見た人の感想は次に。
http://www2u.biglobe.ne.jp/~sunata/shisei/2008/20080210_kabei.html

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    Excerpt:  話し合えば、いろいろあったにしても最後はきっとわかり合え、友好関係を結べる。こちらが誠意を示せば多少は時間がかかっても、相手側にも通じ合うことができる。相手国も決裂、対決、戦争より、とことん平和を望.. Weblog: つき指の読書日記 racked: 2008-02-12 20:23