元NHK職員・堀潤著「変身メルトダウン後の世界」で福島原発事故をNHKがどう扱ったか、よくわかった

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 「変身・メルトダウン後の世界(角川書店・刊)」は、元NHKの若手職員堀潤氏が原発事故をきっかけに取材し映画を作ったことに、NHKから圧力をかけられた内容を書いている。小矢部市民図書館に要望して購入してもらったが、すぐに読み終えた。いまのマスコミの実情を知る上で、たいへん参考になる。ぜひ読んでみて欲しい。

 3.11のその時のニュースで、事故翌日の12日、山崎記者は「まだ国は明らかにしていないが、深刻な原子力災害の恐れがあります。やむを得ず外に出る人は長袖の服や長靴を・・・」と放送した。これを堀潤氏がツイッターで紹介した。(P30)
 こうした発言に対して、2011年秋、「国会議員からクレームが付いたので、控えて欲しい」と上司から連絡があり、ツイッターのアカウントが削除されたそうです。
 NHKに対して国会議員からの圧力があれば、簡単に自粛してしまうNHKの体質が暴露された。(P34-35)

 南カリフォルニアのサンオノフレ原発の水漏れ事故(2012年1月)に対して、結局廃炉になったのだが、電力会社は原発を作った三菱重工に40億ドルの損害賠償を求めている。
 原発の輸出を安倍政権はすすめているが、事故の際の責任はそれをつくったメーカー、輸出した国に問われることを知るべきだ。

 とにかく、政府やNHKが、国民に情報を隠すために躍起になっていることがわかる。東京電力が長く隠していた、テレビ電話の再現からその様子がよくわかるが、そういう意味でもぜひ読んで欲しい本である。

 堀潤氏は映画「変身Metamorphois」をつくったそうで、ぜひ見る機会をつくってみたいものだ。

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