「田中角栄秘録」を書いた木下栄治が、こんどは「日本共産党の深層」だ

「この国のかたち」を考えると銘打ったイースト新書で、「日本共産党の深層」を一気に読んだ。
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この著者は、「トップ屋」ともいわれ、数々のスクープをものにしたという。文芸春秋に発表した「三越の女帝・竹久みちの野望と金脈」が大反響を呼び、三越・岡田社長退陣のきっかけになったと、紹介されている。
その彼が書いた日本共産党像は、どんなだろうと読み始めたが、実際にその一員として活動しているものから見れば、至極当たり前、日常的に内部から見ている共産党と、寸分たがわない感じを受けた。多くの人に共産党の本当の姿を知ってもらうにはうってつけの本だ。

吉良よし子や松本善明、穀田恵二、小池晃など、マスコミでおなじみの人たちの初めて知ることもこの本には書いてあり、大変興味を持った。

一つは、共産党の懐の深さについて書いてある部分で、83ページだ。

 共産党が、「戦後共産党を除名された人でも、反共的なことを言わない人とは、普通の付き合いをしている。」
 「のちに神奈川県知事になった長洲一二は構造改革論の立場で反党活動をし、共産党を除名された。だが その後共産党への攻撃を取らなかった。それゆえ知事時代には、共産党も応援した事がある。」これはこの本で初めて知ったことの一つだ。

松本善明が共産党に入る時の叫びに共感した。108ページだ。

 「人の愛国心を、侵略戦争に利用した軍国主義を、絶対に許せない!」今、「日の丸・君が代」を強制する、愛国心教育などが押しつけられようとしているが、人の善意を悪用させてはならないと思う。

もう一つは、赤旗記者の取材を受けた方に対する気配りだ。218ページ。

 山本記者は、福岡出身で以前から付き合いのあった古賀誠元幹事長に連絡をとった。
 「最近になって 安倍さんがまた96条改正にのめり込んでいますね。この件を中心に お話を伺いたいのです。是非赤旗に出ていただけませんか」

222ページ

 記事に対する反響は大きかった。心配になった山本は古賀に連絡をとった。
 「いろいろご迷惑になっていませんか」
 古賀はおおらかにに答えた
 「全然なってない。気にしなくていいよ。」

その他たくさんのエピソードが紹介されており、大変興味深く、一気に読めた。




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イースト新書 大下英治 イースト・プレス発行年月:2014年02月 ページ数:351p サイズ:新書

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