米軍資料に見る富山大空襲の本「ルメイ・最後の空襲」を積読から既読にした

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この本は1997年初版で桂書房から発行され、その頃購入したものだが、長く、積読だった。
読んでみようと思ったのは、アレン・ネルソン「9条を抱きしめて」のDVD上映会をして、2度見たからだ。
アレン・ネルソンはベトナム戦争に従軍し、ベトナム人は「人ではない、心も考えもない、動物だ」と思いこまされていたと語っていた。何とかという単語を口にされていたが、思い出せないが、アジア人を侮蔑する言葉だった。

富山大空襲は、兵器工場不二越を避けて、市民が住んでいるところを、外へ逃げられないように周りから爆弾を投下して、多数の市民を焼き殺す残虐な作戦であった。
以前に私が書店をしていた時に「8月2日天まで焼けた」という高文研の本を普及したことがあった。富山大空襲を扱った本だった。

この本の解説で、カーチス・E・ルメイ准将が日本空爆の指揮を執るようになってから、低空焼夷弾爆撃を取り入れ、「低空から大量の焼夷弾をばらまけば、東京の街は灰にできる」と新しい戦術に転換した、とある。(P139)
米軍の作戦任務報告書には市民の命と財産を焼き尽くす、空恐ろしいほど緻密な計画が立てられたとのこと。
また、その結果についての詳しい、空襲損害報告書も機密解除されて公開されている。空爆後の写真も多数掲載されている。機密指定解除されたマイクロフィルムからコピーしたものだ。
これらが、この本に収められている。

ここで、米軍が、軍事工場よりも市民の殺戮を目標にしていたことも明らかにされている。
損害評価報告書の中に、「目標情報票」で「富山の密集地帯の外側に大きくて重要な工場群が存在しているにしても、密集地帯の方が結果をもたらす」と記している。(P166)
「ルメイ司令官の地方都市の空襲計画は4月に立案された。それ以降、………軍事工場群ではなく、市街地の密集地帯を焼き払うべきだと。変更の最終決定がこの7月21日だったのではなかろうか。」

このルメイが後年、日本政府から勲1等旭日大綬章を贈られているのだから、とんでもないことである。

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