「うつに非ず うつ病の真実と精神医療の罪」を読んだ

 精神科医が書いた本で、社会の負荷によって患う病気なのに、安易に薬漬けにすることを批判していた。その背景に、製薬メーカーがあると告発していた。
 しかも、医師の実名を挙げて批判しているところにも驚いた。ぜひ読んでほしい本である。
 小矢部市民図書館にはなくて、富山県立図書館から取り寄せてもらった。
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 いくつか気づいたことをメモしたので、紹介します。

P47
第2章、診断、うつ病とは、何か。
 ある学校の先生………十分話しを聞いた後、私は、次のように問いかけた、あなたの話しを聞いてくと、子供の前で楽しいのですね。一方で校長や教頭に呼ばれたときどうしたらいいのか、分からなくなるですね。
 場面に応じてかわる病気はあるでしょうか。
 自分が鬱病だと思い込まれていたこと、うっとうしい気分というのはおかれた状況に対する自分の反応であったことに気づいたのである。
 この先生は、自分の初心に立ち返り、子どもたちと再び向き合うことによって病気から抜け出していたのである。

P71
生活習慣病
高血圧の定義
1962年 WHO 収縮期血圧160  拡張期血圧95
1999年            140         90
 拡張期血圧が5mmHg下げることで全世界で数億人が高血圧とされ、降圧剤を扱う製薬会社の利益を莫大なものにした。
 うつ病も、高血圧の辿った道を歩もうとしている。かつて企業が合理化、リストラで労働者を抑圧していると捉えられていた問題が、いまはうつ病とされる。
 学校では、不登校なものはなくなりつつある。発達障害とされるからである。かつて不登校は、学校と生徒の互いに問題がある、時代の病理、教育の病理としてとらえられていた。それが発達障害とラベルすれば、個人のみの問題となる。

P76
管理強まる学校現場で

P79
日の丸 君が代 強制とうつ病
 校長は「近頃体の調子が悪そうだから 精神科に行きなさい」と、東京都教職員互助会が運営する三楽病院の受診を命じた。命じられるまま受診すると、入院治療が必要となった。………薬の副作用と焦燥が重複していく。

P83
オーストラリアにおける精神疾患の早期介入
 このオーストラリアにおける早期介入の宣伝を日本で2008年から始めたのが、独立行政法人国立精神・神経医療研究センターの樋口輝彦理事長、
 2010年、東京都立松沢病院院長 岡崎祐士氏が中心となり「こころの健康政策構想実現会議」が発足した。
健康診断に精神疾患を追加、アンケート方式で………
 何点か以上の場合は産業医、さらには精神科の受診をすすめるというわけだ。精神科に行けば抗うつ剤と精神安定剤、睡眠導入剤を投与され、何十万という患者があらたに出来上がる。
 これは2012年 11月 の衆院解散によって廃案……。

P85
子供の発達障害づくり

P90
幼児にまで投薬、

P93
 既成の薬に新たな適応病名が追加承認されると、その薬の特許期間が伸びるという製薬会社の戦略にもとづいているのである。

P139
 国交省や裁判所は、自殺をなぜ重要な心理的瑕疵と主張するのか。私たちは、切腹や特攻隊の自爆攻撃のような権力によって強いられた死を美化しながら、私たちの社会の負荷や矛盾が強いた悲しい死をなぜ差別するのだろうか。

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