「現代チベットの歩み」を読み終えた

チベット問題がマスコミで報道され、インターネットでチベットとアメリカ中央情報局(CIA)との関係を示す記事があったことから、私は関心を持つようになった。それは「現役雑誌記者によるブログ」の3月18日付の記事である。
http://officematsunaga.livedoor.biz/archives/50586178.html
これを読んですぐに図書館に予約を入れた。県立図書館より届けられたのがこの本であった。「雪の国からの亡命」という本はなかなか届かず、「現代チベットの歩み」もカタカナの名前と地名に閉口してなかなか読み進まなかったので、結局2冊とも購入することにした。
「雪の国からの亡命」はまだ部分しか目を通していないが、両方ともCIAの関与に関する部分では同じ事実を紹介していた。チベットの人をアメリカの基地で秘密裏に軍事訓練していたと言うことだ。
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「現代チベットの歩み」の著者は、カナダ出身で、イギリス、アメリカの大学で学び、アメリカの大学で教えている人とのことだ。チベット、中国の両方の言い分をそれぞれ公平に取り上げているようだった。出典も巻末に掲載されていたが、ほとんど英文なので、私はいちいち調べたわけではない。
チベット社会がどのような社会であったのか、第1章過去のチベットに詳しい。一言で言えばヨーロッパ中世の封建社会を思い起こせばよいということだ。
チベットと他民族との関係では、漢民族、モンゴル族、などとの争いの歴史があったことも、この本で知った。
イギリス、その植民地だったインドと、中国との争いの間にあった歴史も知った。
チベット独立に関して、中国の見解が、皇帝の時代も、国民党の時代も、共産党の時代も、何世紀にわたって一貫していることも知った。
民族自決権に関する中国共産党の態度の変遷については、「文化大革命」という内乱期でそれが踏みにじられたことも含め、かなり詳しく書いてあった。科学的社会主義がもっている民族自決権の原則的立場を反映した方針とそれからの逸脱なども、当時の指導者の発言から読み取れた。
ダライ・ラマがどうして生まれるのか、14世が戦後のチベット問題で揺れる様子、チベットの亡命勢力との関係なども、かなり具体的に書いてあり、興味を持った。チベット亡命勢力は一枚岩でなく、ダライラマ14世の言いなりになる勢力ばかりではないようだ。
興味のある方はぜひこの本を一読されることをおすすめしたい。

なお、今日のチベット問題についての日本共産党の見解は、そのホームページでみることができる。

話し合いでの解決を求めた書簡
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-04-04/2008040401_01_0.html
中国外相との会談で、話し合いの条件も話し合うべきだと述べたこと
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-04-19/2008041901_01_0.html

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